痛覚リステル(妹太妹)

2/7
前へ
/55ページ
次へ
目を開けると、見慣れた自室の天井が映った。 目覚めたのか、それとも単に閉じた目を開けただけなのか・・時間感覚が全く無い。 長い夢を見ていたと思えばいい。一瞬で時を飛び越えたかの様な、もうすっかり馴染みのこの感覚。カレンダーを見ると1月5日。 また…1月5日。 妹子は汗で濡れた額を拭った。 今日が何度目の今日か、などと・・・そんな事はとうに忘れてしまった。 分かっているのは今日太子は死ぬという事。 殺されたり、事故だったり、とにかく死んでしまう。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加