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「爽くん、ちょっといい?」
「あ、零くん…」
俺と同期である零くん、零くんは課長さんだ。
実績と言うより人柄の良さで任された零くんは仕事が未だに馴れないと言う。
「虹川ごめん、また今度」
「あ、」
零くんの後を追うように俺は虹川から逃げた。
はぁー…疲れるなぁ、本当。
「零くん有難う…」
「ふふ、どーいたしまして」
ふにゃ、と笑って自販機でミルクティーを買う零くん。
ちなみに零くんは俺が虹川に告白されたことを唯一知っている人だったりする。
「て言うかさぁ~まだ言い寄られてんの?」
「あぁ…うん、まぁ……」
「虹川しつこいねぇ~だって、爽くん断ってんだろ?」
「うん、そのつもりだけど」
「まぁでも…爽くんは優しいからな」
勘違いするやつもいるんじゃない?ってミルクティーをすする零くん。
俺、優しくなんかないんだけど…
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