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「たまにはビシッと言わなきゃだめだよ？」
「やっぱりそうかな……」
でも、いざ本人の前となると言えないんだよな。
しかも相手が虹川って言うのがこれまた難と言うか…
「虹川さぁ…苦手なタイプ？」
「……そうかも」
「じゃあ断んのとか一番大変だね」
「俺もそう思うよ…」
明日もまた今日みたいに話しかけられるかと思うと…
「……はぁ、」
「…うん、爽くんどんまい」
肩をたたかれて、零くんがコーヒーを俺の隣に置いた。
「…んじゃ、俺戻るぁ。いちお課長さんだし」
「うん、コーヒー有難う」
「いやいーよ…ふふ、今日は爽くん有難うばっか」
「零くんが優しいからだよ」
「ばーか」
優しいのは爽くんだろ？ってはにかんで、戻っていく零くん。
零くんが職場にいてくれて本当に良かったと感謝した。
「さて……」
俺もそんなにゆっくりしてられないかな。
コーヒー飲んで、すぐに戻ることにしよう。
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