4人が本棚に入れています
本棚に追加
デスクに戻ると、虹川が居ないことに気付いてほっとする。
何か本当、肩の力が一気に抜けた気分だ…
そう思っていると、携帯に一件綺羅からメール。
あれ、綺羅からメールだなんて珍しい…
そう思いながらメールを開けると、明日逢えなくなったとのことだった。
がくっと気分が落ちる。何だ…ドタキャンメールかよ…
…にしても、綺羅が断るなんて初めてなんだよな。
当然綺羅が断る理由が気になって仕方ない。
だけど、重い男にはなりたくないからわざわざ聞けない。
「はぁ……」
今日はどうしてこうもツイてないんだよ。
渋々、分かったとだけ書いたメールを綺羅に送信。
重い男にはなりたくない、だけど綺羅にとって誰よりも特別な存在でいたい。
俺はすごく勝手なヤツだと自分でも思う。
最初のコメントを投稿しよう!