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こうして君を抱く裏切り行為はいつから始まって、これで何回目だっただろう。 俺は正直なところ、もうよく覚えていない。 目が覚めると辺りはまだ闇に包まれていて、意識が醒めるとすぐに身体の冷えに気付いた。 「……寒くね?」 思わずぶるりと震える。やべぇ、俺裸のままだし…寒いわけだ。 と言うことは綺羅も着てないんじゃないの?そう思い、ちらりと横を見る。 俺の横にいるそいつは爆睡していて、幸い布団を剥いではいないものの布団からはちらりと滑らかそうな肩が出ていた。 やっぱりな…なんて思いつつも冷え切っているだろうその身体に手を伸ばす。 案の定触れてみたら予想以上に身体は冷えていて、自分の温度が吸い取られそうな気さえ起きてしまった。 …それでも君を抱きしめたのは君が愛しいからなんだろう。 君は知らないだろうけど…きっと一生知ることなんてないけど…俺、本気で君に惚れてる。  
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