二話 闇の胎動

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―バラス大陸 数多くの亜人が生息し国家を治めている。 そして三つの勢力の中で 最も強大な【ガルド】は、この大陸より発足された。 8つの国と数百種の人種 数多くの魔法技術と武器 もはや世界はガルド寄りに動いていた。 宮殿をゆっくり歩く男がいた。紫の髪に細い身体。 まとったローブは、彼が魔法使いである事を容易に想像させるであろう。 「入ります。」 低く声を上げ扉を開く。 彼は、扉を開けた瞬間戸惑い。声をあげる。 「まだ入浴中でしたか!誠にすみません!」 扉を開けた先に見えたのは、裸で水を浴びる少女。 彼女は、笑いながら 魔法使いに近づく。 「別にいいよ。気にしない。」 バスタオルで水を拭きローブを肌の上にまとう。 ここは、ガルド1の国 ガレリア。 そして彼女こそもう一人の異世界からの使者。 「すぐ行くと伝えて。」 少女の笑みを確認し 魔法使いは、扉を開けて出ていく。
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