三話 仲間

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一夜明け 千恵と魔剣は、目を覚ます。 幸いあの後 街は、平穏であった。 「おはようございます~!」 千恵は、ロビーの従業員に元気よく挨拶をする。 「おはようございます。黒巫女姫様。お食事の準備は整っていますよ。」 従業員に通され食事の用意された部屋へ行く。 そこには、見た事もないようなご馳走が用意されている。 「うわあ」 千恵は、ご馳走を食べながら笑顔をこぼす。 「すごいね~巫女巫女姫も悪くないね~」 「かもな」 「魔王は、食事とかいらないの~?」 「俺か?まぁ大丈夫と言えば大丈夫だ。好きなだけお前が食え。」 「そうなんだーいただきます~」 笑顔のまま千恵は、ご馳走を平らげる。満腹が心地良い。 「ちっと休憩したらあのアサシンのとこに行くぞ。」 魔剣は、冷静に話す。 千恵もこくりとうなずく。 漠然と戦争を無くすと決意した千恵だが、まだどうすれば良いのかわからない。 そこに魔王の冷静な判断は、今の千恵にはありがたい。 協力すると言ってくれた魔剣。 その魔剣は、悪魔の王。 何故千恵に力を貸してくれるのかは今は、わからない。 が、強大な味方なのは確かである。
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