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イーサンと呼ばれた少年は猛たちを見つけると笑顔になった。
「あ!同じクラスの新庄君、荒川君、吉田君!」
「え?新庄?・・・荒川?」
猛たちの名前に反応を示す2年コンビ。
「えっと・・・上丘エレファンツというチームにいた人?」
「「はい」」
猛と守が手を挙げ、灯谷は立ち上がった。その手は微かに震えている。
「『上丘二雄』だ!」
「マジかよ!なんでこんなところに・・・」
達哉も信じられないと言わんばかりの視線を猛と守に向ける。
「俺と灯谷は龍河サンダースの7番と8番だったんだ。新庄たちのデビュー試合の時の」
「そうだったんですか!道理で見たことあるな~って思いましたよ」
守は思い出せたようだが、猛はまだ首を傾げている。
猛たちのことを知らない政志たちは完全に蚊帳の外である。
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