GAME0

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快音が鳴り響き、ピッチャーが青ざめた顔で後ろを振り返る。 ライトが止まった。これ以上下がることができないからだ。 ボールは場外へと飛んでいった。 「おーし、ナイスバッチ!」 エレファンツの監督はベンチから拍手した。 逆転ツーランホームラン。少年は無邪気に笑いながらホームベースを踏んだ。 (そんかバカな・・・) あっという間の逆転劇にサンダースの監督はただ呆然とスコアボードを眺めていた。 そして4‐3のまま7回表は終了。 「さ、決めてくれ守!」 「はい!」 7回裏が始まる直前にアナウンスが流れた。
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