1・憧れ

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「…まだ、帰ってなかったの?」「あ…うん」 気まずいよ… 「爽は?部活は?」 目が合わせられない… 「あー…休憩」 「そうなんだ…」 「もう、帰る?」 爽が私の顔を覗き込みながら言った ドキドキするよ… 「うん…」 「あのさ…あと少しで部活終わるから…一緒に帰らない?」 え…? えぇぇぇぇ! 顔が熱い… 真っ赤なんだろうな… 顔… 「う…うん。いいょ…」 私は下を向いて言った… 嬉しすぎるよぉ 「顔…真っ赤」 爽は笑いながら言った 恥ずかしい… 「じゃ…待ってて」 「うん…」 そう言って、爽はグランドへ戻った あれ? なんで爽はここにきたの? まさか… あれだけを言うために? まさかね… でも すごく嬉しい… 私はまた 顔が熱くなるのを感じた… グランドを見るとラケットを振っている爽がいた
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