舞雪

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私は武の手を握りしめた。 すると、武も握り返してくれた…ような気がした…。 「は…るな…?」 「え…」 武の声が聞こえた。 私はゆっくりと顔を上げ、武の顔を見た。 「武…?…武!」 その呼びかけで武のまぶたがゆっくりと開く。 「あれ?ここは…?…春菜?」 「馬鹿…!」 私は嬉しかった。 でも涙は止まる事なく流れ続けた。 「そっか…。俺病院に運ばれたんだ…。」 「…うん。でも、無事でよかった!」 私はとびっきりの笑顔で言った。
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