舞雪

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しかし、私は武は助かると信じていた。 「おばさん…。武は…きっと助かります…。武は…こんな事で死ぬようなやつじゃありません!」 言葉では強がっているが、声は震えていた。 信じているはずなのに、涙が止まらなかった。 それから私は、ずっと武の側を離れず、武の手を握りしめていた。
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