転界

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「では、朝霧君新たな人生を」 エルスさんがそう言うと僕の足元が白く輝きだした。 いよいよ、僕は新しく生きて行くんだ。 「エルスさん!本当にありがとうございます!!」 「いえいえ、わたしは貴方に出会って良かったと思っています」 どこ待ても紳士的な人だ。 光が強く成り僕の脚から胸元まで伸びてきた。 あ!…最後にどうしてもエルスさんに云いたい事が… 僕は声を出して微笑み。 「エルスさん最後に一つ貴方に言いたい事が」 「ふむ…何ですか?」 僕はニッコリ笑い。 「その帽子とても似合っています」 エルスさんは一瞬キョトンと、すると、…帽子を胸元に当てて。 「ありがとう、良い人生を」
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