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視点が切り替わる。
「ここは何処なんだ?」
なぜか僕は真っ白な部屋のソファーに座っていた。
部屋は十畳ほどの広さで扉や窓など無く部屋と呼ぶには殺風景だ。箱と呼べば正しいのか?僕が座っている赤いソファーしかない。
僕は、さっき確かに死んだハズだ。
だけど死んだ瞬間この箱の中に居た。
まるでテレビのチャンネルを替える用に僕の意識が切り替わっていた。
「何処何だよ!?」
理解できない状態に僕は箱の側面に足を動かした。右手で壁に触れた。少し力を籠めて押すもびくともしない。
「何だよ!これ!?出せよ!出してくれ!」
周りを見渡す十畳ほどの部屋なのに不思議と声は反響はしなかった。
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