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「っ!」
慌て声の方へ振り向くと一人の男の人が立っていた。
清潔感のある真っ白な紳士服を身に付け白のシルクハットを被り右手に白のステッキを持っている全身白で統一されている。
「誰ですか……」
目の前の男性、見るかぎり若く端正の整った顔、両目は済んだ青い瞳に真っ白な肌、体型は細く姿勢もきちんとしている。
『やあやあ、初めまして朝霧龍麻くん…わたしは、エルスと申します。以後、お見知りおきを…』
エルスと名乗る紳士はシルクハットを右手で取ると、少し長い白髪が揺れる。
そのまま一連の動作で右手に持つシルクハットを胸に当てて、ペコリと頭を下げた。
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