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時刻は午後0時20分。地球には今、とてつもない危機が迫っていた。
『成る程。お待ちかねだったようだな・・・』
サイヤ人の内、背の低い方の男が言葉を発した。
『そういうことだ・・・』
男の言葉に、ピッコロは静かに応えた。彼の両サイドには、弟子であり、憎き強敵、孫悟空の息子 孫悟飯と、これまた孫悟空と親友であるクリリンが立っていた。
『念のために聞くが貴様ら・・・ここに一体何しに来やがった・・・!』
今度はピッコロが質問した。
『その声・・・そうか、ラディッツを倒したのは貴様だな?』
ピッコロの質問は無視され、またもや小柄の男が質問してきた。
『声・・・!?』
一年前、あのラディッツとかいうサイヤ人を殺したときは、この二人のサイヤ人は遥か彼方の宇宙にいた筈。何故、自分の声が奴らに分かるのか、ピッコロは不思議に思った。
『ラディッツが言わなかったか?こいつは通信機にもなっているんだ』
そういいながら小柄の男は、自身の目に装着された、眼鏡のようなものを叩いてみせた。
『あいつ、ナメック星人だぜ・・・』
今度は大柄の男が喋り出す。
『らしいな・・・ラディッツの奴がやられてもそれほど不思議じゃなかったわけか・・・』
ボソッと聞こえた会話だったが、ピッコロは聞き逃さなかった。
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