鬼気迫る

2/4
前へ
/9ページ
次へ
時刻は午後0時20分。地球には今、とてつもない危機が迫っていた。 『成る程。お待ちかねだったようだな・・・』 サイヤ人の内、背の低い方の男が言葉を発した。 『そういうことだ・・・』 男の言葉に、ピッコロは静かに応えた。彼の両サイドには、弟子であり、憎き強敵、孫悟空の息子 孫悟飯と、これまた孫悟空と親友であるクリリンが立っていた。 『念のために聞くが貴様ら・・・ここに一体何しに来やがった・・・!』 今度はピッコロが質問した。 『その声・・・そうか、ラディッツを倒したのは貴様だな?』 ピッコロの質問は無視され、またもや小柄の男が質問してきた。 『声・・・!?』 一年前、あのラディッツとかいうサイヤ人を殺したときは、この二人のサイヤ人は遥か彼方の宇宙にいた筈。何故、自分の声が奴らに分かるのか、ピッコロは不思議に思った。 『ラディッツが言わなかったか?こいつは通信機にもなっているんだ』 そういいながら小柄の男は、自身の目に装着された、眼鏡のようなものを叩いてみせた。 『あいつ、ナメック星人だぜ・・・』 今度は大柄の男が喋り出す。 『らしいな・・・ラディッツの奴がやられてもそれほど不思議じゃなかったわけか・・・』 ボソッと聞こえた会話だったが、ピッコロは聞き逃さなかった。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加