星の詩

１

「で。何をもめていたんだ？」

「ラジエルの事だよ」

「年上を呼び捨てしない！　ちゃんとお姉様とお呼び」

　ラジエルがレミエルのお尻に蹴りを入れた。痛いと飛び上がる弟を尻目にラジエルは椅子に座った。

「何言ってんだよ！　ホントは兄貴のくせに」

　痛みのあまりに涙目になりながらも文句を言い、ラジエルを睨みつける。素知らぬ顔で彼女はラグエルを見た。

「んで？　どうなの計画は？」

「俺は無視かよ！　兄貴！」

「兄貴、言うな！」

　またもや壮絶なバトルが勃発しそうな雲行きにラグエルが間に入る。

「レミエル。もうそんなことはどうでもいいだろ。兄貴は好きで女装してるんだから」