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「お前も兄貴、言うな。ラグエル」  ラジエルが睨み付けるが肩を竦めてそれに応える。 「だって事実だし。でもまぁ、その女装のおかげで情報を手に入れる事が出来たから感謝してるよ、お姉様」  最後におべんちゃらを言いラジエルを黙らせると、設計図の皺を手で伸ばした。 「いいか。今回は俺が一人で行くから。レミエルとラジエルはサポートに回ってくれ。脱出路の確保はレミエルに任せる。ラジエルは守衛を誑し込むこと。異存はないな?」  二人の顔を見回すと大きく頷く。 「いつもチイ兄貴の計画に文句つけたことなんてないじゃん。俺は力仕事しか出来ないし」 「私のカモ選びはいつも完璧よ。最終段階なんだから遠慮せず行きましょう」  二人の心強い言葉にラグエルも頷く。 「よし。んじゃ、行動開始だ」
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