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「いらっしゃい…」
その女性は微笑むと、手にした回覧板に気付く。
「ちょっとココで待っててくれるかしら?回覧板届けるだけだから…」
「ああ…はい」
オットリとした依頼者に、暁は今回の仕事のイメージがつかなかった。
女性は階段を降りていき、少し待つとすぐに上ってきた。
女性は狭い廊下で暁とすれ違うと、目でどうぞと招き入れる。
(人は見た目によらないからな…)
暁はただ無言で迎え入れられた部屋へと足を踏み入れた。
307号室…三階にはこの部屋が一個あるだけだ。
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