307号室からの依頼

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何度かココアをすすっていると女性は、あ…と何かに気付いた様に声をあげ暁を見た。 「遅くなったけれどはじめまして。私は大野ヶ原雛菊(オオノガハラ ヒナギク)よ」 やはりピンと来なかったが、暁も一応自己紹介をする。 「ああ…どうも。暁…です」 「暁さんは若そうだけどいくつになるの?」 「今年…25になったばかりです」 「あら……だったら私の方が1つ上ね。まだ25だけど今年は26になるもの」 そうか…年上なのか、となんとなく納得する。 しかし…こうしてココアを飲みながら何気無く話をしているだけで、なんとなく安心する気持ちがある。
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