307号室からの依頼

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机には空になったマグカップが2つ置かれ、その机を挟むように二人は向かい合って座っている。 甘ったるい匂いが部屋を満たし、ユックリな時間が流れていく。 「仕事の話……とは?」 ただ抱いて終わりとかじゃ無いのか…? 「ええ…あのね。 ………暁さんは…ファッション雑誌はどんなのが好きかしら?」 その雛菊からの質問に暁はすっかり面を食らった顔をすると、いくつかの男性ファッション誌を差し出す。 「こんなのしか無いけれど…良かったら読んで」 読む? ますます雛菊の行動の意図が判らない。
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