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「ふむ。その話通りだと君は記憶喪失で、何故ここにいるのかもわからないということじゃな」
「そういうことになる」
俺とリフィは広場へと入り、子供達と遊んでるリフィのじいさんを子供達から拝借。
その後、広場のベンチに三人で座り、今までの話をじいさんに伝えた。
ちなみにじいさんの容姿は白髪のボサボサ髪のロングで髭と顎髭が繋がり、胸辺りまで伸びている。
優しそうな笑顔のじいさんだ。
「しかしの~。記憶喪失なんて珍しいこともあるもんじゃの~」
「珍しい?」
「うん珍しいよ」
俺の疑問にリフィがすぐ答えた。
「精霊はね、人間とは違って魔力の塊なの。魔力の形は千差万別。気体にも液体、固体、エネルギー体にもなるの」
だから精霊にはいろんな種類があるんだと最後にリフィは付け足した。
説明してくれのは嬉しかったんだけど、魔力って何?
いや、だいたい予想はつくけどさ………。
「しかし困った……」
「どうしたのおじいちゃん?」
困ったというじいさんに不思議そうに尋ねるリフィ。
「サクヤ君をどうするかじゃよ」
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