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「最後は俺か……。クラインだ、よろしく」
最後の奴は黒髪で前髪が少し目元を隠し、後ろはゴムで束ねていた。
これまた顔立ちは整っている。
イケメンの比率が高いなと思うのは俺だけか?
「さて、自己紹介も終わったようじゃし早速始めるかのう」
「始めるといっても俺は何をするのかすらも聞いてないが」
そう慌てるなよなじいさん。
「おお、すまんすまん。何、簡単なことじゃよ」
簡単なこと?
俺はじいさんをじっと見ながら次の言葉を待った。
「ただここにいる5人と戦ってもうだけじゃよ」
「………」
「………」
ちなみに上のが俺で、下がその他5人だ。
「なぜそうなる?」
「これが一番手っ取り早いからじゃ」
じいさんの言葉に俺はため息をつかざるをえなかった。
簡単といった時点で少し嫌な予感はしていたんだがな………。
じいさんがいう簡単はいつも簡単じゃないんだよ。
「戦うっていってもどこでやるんだ」
「あんがいやる気じゃないかサクヤよ。まあ、場所は里を出て少しの荒野じゃよ」
仕方ない。じいさんの期待に応えるとしよう。
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