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「ふん!動物風情が、意気がった口を!」
リオウもどこから片手剣を取り出し、持つ。
ロックは何もいわず、片手を前に出して構える。
ロックは無手なのか。
クラインだけは仁王立ちだ。
「さあかかってこい」
「減らず口を!」
リオウが開いた片手で火球を放つ。
魔法か。
「こっちも忘れなく!」
さらにリストが槍を回収し、こっちに向かってきた。
「あ゙あ゙っ!」
真上に両手で槍を回し、振り下ろすリスト。
それは遠心力も加わって、さきほどのよりも危なそうだ。
さらにリオウが放った火球。
俺は火球を飛び越え、さらにリストの振り下ろしまで避けた。
しかし飛び越えた先にはロック。
「……フッ!」
とっさに防御しようとしたが、見事に肘を決められて後ろに飛ばされた。
「もらった!」
そして飛ばされた先にスリット。
既に大剣を振り下ろす体勢になっていた。
「4対1なんてズルイよ~!」
というリフィの声が聞こえたが、ズルイどころか相手にならないな。
もちろん俺がな。
まあこの姿での話だが………。
「ハアッ!」
スリットが力の限り大剣を振り下ろす。
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