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  「もう分からなくなっちゃったから離れよう…?」 そう言いながら涙を流す君 何で、突然…? 「じゃあ、ばいばい」 う、そだろ…? 待って、待って、待って 行かないでくれよ 言いたいことはあるのに何故か言葉が出てこない 何なんだよ…ッ 「今までありがとね」 そう言って部屋を出ようとドアに手をかけた直紀 行くなよ 俺のどこがいけなかったんだよ 待て、待てよ… 「行くな、直紀!!」 ……あれ? ここって、楽屋…? 「ビ、ックリしたなぁ急にどうしたの?」 目の前には驚いたような笑顔で悪い夢でも見た?と言う直紀 悪い、夢……… 「なお、き…?」 「んー?」 「なおき…、直紀…ッ」 直紀がいた その安心感のせいか直紀の腰にしがみついた 「こーちゃん、凄い汗だよ?大丈夫?」 俺は何も言うことができず直紀にしがみついたまま涙を流した そんな俺を知ってか知らずか頭には暖かい温もりがポンポンと規則正しいリズムで軽く音を立てていた 「ねぇ?こーちゃん、俺はそんな簡単にいなくなったりしないよ?」 何でかわかる? その声を聞いたのと同時に俺は顔を上げた 「うひゃひゃ!ひっどい顔!一応アイドルなんだから」 「うっせ!てか、一応じゃねぇよ!」 「俺はこーちゃんが好き。ずっと好きとか約束はできないけど今の俺にはこーちゃんしかいないのだから俺はこーちゃんから離れるなんてしません!」 「直紀…」 「またひどい顔になってる!  こーちゃん今日仕事大丈夫なの~?」 「う、るせっ!  大丈夫だっつーの!」 「うひゃひゃ!こーちゃん、大好きっ」 「俺も、直紀大好き」 「朔井さん、相川さんお願いしまーす」 「あ、はーい。行くぞ直紀」 「よっし!頑張ろー!」 「え?気合い?(笑)」 そう言った俺に対し、 悪いかよーなんてふて腐れる そんな直紀に軽くキスをして楽屋を先に出た 幸せな時間を君と過ごす いや、君がいるから幸せな時間になるんだ その時間はまさに夢のよう  (あ、直紀!それ俺の服!)  (え?俺も持ってるから   間違えちゃったじゃん!)  (知らねーし!てか返せっ!)  (えー、このままにしよー)  (なっ、しょーがねーな…) この夢のような時間がいつまでも…… ..End
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