光陽学園風紀委員会

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俺は風紀委員会室の 会議テーブルに一人で座り オープニングで出遅れたことを悔いていた 「ちぇっ、みんなだけ盛り上がってさー、一応俺、主人公なんだけどな……」 まぁ、めそめそしてても仕方ない。 主人公精神で立ち上がる とりあえず俺の自己紹介をしておこう 俺の名前は、光陽学園2年 神崎結弦(かんざき ゆずる) 女の子にモテモテで 風紀委員会メンバーもメロメロ! 光陽学園No.1の出来る男! 「そう! それが俺! 神崎ゆ………」 ガラガラ 勢いよく風紀委員会のドアが開く 「へ~……うちの雑務がなんだって?」 「あっ、会長」 この人が風紀委員会 会長の秋山 楓(あきやまかえで) 気がつ強くて行動力がある人で 人に対するプライバシーと呼べるものをもたない。 でも子供っぽいという可愛い一面もある、お茶目な人だ。 ちょっとキツい性格だが、そのせいか意外に人気は高い さっきもやってたけれど、アニメキャラの声マネという特技を持っている。しかも異様に上手い…… 風紀委員会てば1番のバカだ。けど、それが会長が人を惹きつける魅力の1つなのかもしれない 「ふぅ、これじゃあ落ち着いてラノベも読めやしないですの」 そしてこいつは、俺と同じく 2年で、風紀委員会の カウンセリングを担当している 上条アリス(かみじょうありす) いつも風紀委員会室で ラノベを読む、もしくはギャルゲばっかりしているオタクだ。 でも見てくれが可愛いからな…… カウンセリングの申し込みは、あとをたたない 「まぁ、ザッくん、そんな凄い子だったのねぇ」 そして『ザッくん』と奇妙すぎるあだ名で俺を呼ぶこの人は 光陽学園3年 風紀委員会 副会長の 姫路(ひめじ)さくらさん どっかの物凄いお金持ちの ご令嬢らしい。 誰にでも優しく おっとり系でめちゃくちゃ マイペース。しかも《ボケ殺し》と呼ばれるほどの天然だ。 頭もよくスタイルも抜群。 「あの胸には目を引くものが……」 それゆえ男子生徒からの人気は高い っとまぁこんな感じのメンバーで、光陽学園風紀委員会は成り立っている。 俺は誇らしげな笑みを浮かべ 3人を見る しかし3人はテーブルに腰掛け、紅茶をすすっていた 「はい! 興味無しと!」 ヒラッ すると会長が1枚の紙を俺に見せる 「?……こっ、これは!?」
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