2章 不思議な3姉妹

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歩きはじめてから数分後、 俺は歩きはじめの状態をキープしている。 前を琴音さんが歩き、その後ろから、引きずられるようにして俺が歩く。 そういった状態だ。 ショッピングモールをぬけ、住宅街に入っていったので、さっきよりも人を見なくなった。 せいぜい見るのは、犬と散歩中の男性か、遊び終えて帰っている子供ぐらいだ。 痛い視線もなくなり、少し開放感があったりする。 あと数分もすれば家につくだろう。 ………………… …………こんなんでいいのか? 帰るの間に、会話と言える会話が、全くなかったぞ!? 話したと言っても「次の道、右」とか「そこの道、左」とかだけだし……。 このまま会話なしで家についたら、相当気まずいよな………
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