2章 不思議な3姉妹

41/55
前へ
/131ページ
次へ
当の琴音はというと、 「………」 赤くなった顔をこちらに向けて、凄い目つきで睨んでいる。 「(め、めっちゃコエー…)」 気のせいか、涙目のように見えなくもない。 だが、ここで怯むわけにはいかない!! 今までの借りをかえすんだぁ! 「あっれー、帰らないのかなぁ~♪ 1人で帰るとか言ってなかったっけ? 俺は別にどうだっ……て…………」 途中で言葉が途切れた。 なぜなら……… 「……琴音…さん…?」 琴音が今にも泣き出しそうだったからだ。 目は完璧に涙目の半泣き状態で、身体も小刻みにプルプル震えている。 泣く一歩手前ぐらいだ。
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!

109人が本棚に入れています
本棚に追加