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「ちょっと待って。 ほら寛人さんも、じっと立ってないで上がって上がって♪」
いや、ここ俺ん家なんだけど………。
「あっ、そうでした。 エヘヘ、ごめんなさい。」
そういって照れ臭そうに頭をかく美御ちゃん。
………本当に母さんにそっくりだ。
外見だけじゃなくてさ。
今の仕草だって、母さんがよくしてた。
なんか、母さんを見ているみたいだ
……ちょっと懐かしいな。
………………
「おぉ、ヒロ。 帰ってきたか?」
「…………」
俺の思考を遮るように、誠也おじさんの声が飛んできた。
「ん、琴音ちゃんといっしょだったのか? 早速ラブラブだねぇ~♪」
『ちっがーーう!!!!』
……前もって打ち合わせしてたようなハモり方だった。
「そんなわけないじゃないですか!? こんな、胸ばっか見るさえないドエロ変態なんかと!!」
…………さすがの俺でも傷付くよ?
別に胸ばっか見てるわけじゃないし……
言い過ぎだって……。
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