第1章 きっかけの時

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「・・・様!隆史様!」 (誰か・・・僕の名前を呼んでるの・・・?) 「隆史様!隆史様!」 その声で僕は我に帰る。 ここはどこ? ぼんやりとした頭で必死に現状を把握しようとした。 さっきまで自分の 部屋にいたはずなのに・・・ 気が付けば見たことのない光景が目の前に広がっている。 「気が付きましたか、隆史様。急に倒れられたのでびっくりしました!」 目の前には知らない人達が心配そうにこちらを見つめている。 口調といい・・・ 服装といい・・・ とてもじゃないが 今風の人には見えない。 (この人達は誰・・・?) 話しは少し前にさかのぼる。
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