第1章 きっかけの時

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「今日も暇だな~・・・」 僕は自転車をこぎながら無意識のうちにそう呟いていた。 暇がすぎるとこういう現象は起きてしまうものだ。 そんな僕の目の前に 飛び込んできたものは、 重い荷物を持って階段を上ろうとしているお婆ちゃんだった。 僕はそれを見るや否や、 すぐに自転車を降りてお婆ちゃんの元へ駆け寄る。 「大丈夫ですか?」 僕はお婆ちゃんの重そうな荷物を持ち、階段を上り終えるまで付き添った。 階段を上り終えると お婆ちゃんは僕に御礼を言って立ち去っていった。 僕は上ってきた階段を下り、 自転車に乗り、再びこぎ出す。
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