第一章、破壊神と呼ばれし彼女。

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「神威さん!」 隣の四組から聞こえてきた声に、由宇ははっと目を見開く。 「やば、風紀だ…」 何をするか考えるまでもなく、由宇は教室に飛び込む。間もなく、派手な足音が近づいてきた。 「神威さん、いい加減にしないと反省文書かせるよ!」 男子の声。 由宇は直接見たことはないが、声の主は隣のクラスの風紀委員、苑宮悟樹(そのみや・さとき)だという。 触らぬ神に祟りなし。 由宇は教室の隅に隠れ、廊下を歩く悟樹をやり過ごすことにした。 しかし、そんなことで始末出来るはずがない。
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