導かれた陰
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「三成よ…手に怪我をしておるではないか」 「え…そんな…」 「この程度平気だ刑部 私が気づくのが遅れたために兵の刀が少し刺さっただけだからな」 ポタリと三成と呼ばれる男の手から血が流れている 「ここは危険だ 貴様もこれに懲りたなら早くついて来い 貴様に死なれては困るからな」 そう言ってズカズカ歩いて行く 「石田…三成…」 私は無意識に彼の後を追っていた
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