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「つらかっただろう…ついさっきまで君は織田に利用されることを恐れ逃げてきた
ただ燃えてゆく村を背に見ることしかできなかった」
「………。」
「これだけは信じて欲しい
豊臣は君を利用しようとはしない
必要としているんだ」
「え………
私を……必要と…?」
半兵衛さんは優しく笑った
「織田がこの日ノ本を消滅させてしまう恐れがあるのは知っているね?君がされた焼き打ちのように」
「勿論…です
村の子供達…女も皆焼かれた…」
悔しかった
私の村と違う村も焼かれてしまったと毎日のように聞いていた
「このままでは日ノ本は朽ち果て弱き国となってしまう…」
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