5/10
前へ
/57ページ
次へ
友達の鋭い指摘に 帽子屋の色を塗る手が止まる。 「そんなの偶然だろ 気のせいだって」 友達の顔は見れずに 色鉛筆を持つ手に力が入る。 「好きなんだろ?」 一瞬だけ教室の話し声や笑い声が 聞こえなくなった気がした。
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加