プロローグ

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「あれ?」 珍しく、携帯のランプが点滅していた。 画面にはメール着信の文字。 その下には送信者である"パンダ"が表示されていた。 パンダっていうのは、大学時代のクラブの友達。 その名の通りの体格と、当時、ペットボトルのオマケで人気があったパンダのキャラクターのストラップを大量につけていたことから、この名前がついた。 メールを開くと、顔文字も絵文字もなく、「久しぶり。」なんて挨拶もなく、たった一言 『ご愁傷様』 とだけ書かれていた。 ・・・・・・? 意味がわからない。 意図が解らず返信を打っていると、アナウンスが電車到着を知らせる。 俺の乗る車両は、降りたときのことを考え、最後尾の電源オフ車両。 書きかけのメールを保存すると、そのまま電源を切り電車に乗り込んだ。
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