プロローグ

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ナルもパンダと同じ、大学の友達。 ・・・珍しい。 パンダとは時々飲みに行ったりするから連絡はとっているが、こいつは卒業以来じゃないか? メールを開いてみると、パンダと似たような文面でたった一言、 「どんまい。」 とだけ記されていた。 いったい、みんなしてなんなんだよ。新手のいじめか? 俺は先ほど保存していたメールを呼び出すと、 『ナルからも似たようなメール来たんだけど。どういうこと?』 と打ち、送信した。 時計はすでに午前1時を回っている。あいつも明日も仕事のはずだし、返信はこないかもしれない。 ゴロゴロとそのまま携帯をいじりながら、いつもアクセスしているSNSサイトへと繋げた。 ここのサイトは一時期とても流行り、知り合いの子はたいてい利用している。 新着日記には同級生や後輩のブログがアップされていた。 一つ一つ開けてみていると、その中に珍しい人の名前を発見した。 ハンドルネーム:ウサゴリラ。 大学時代のクラブの先輩だ。
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