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「そんな…、僕は人を殴ったことなんてないんだよ。
こんな事、僕には無理だよ。」
ユウヤが今にも泣きそうな声をあげた。
「じゃあ、てめぇは秘密をばらされてもいいのかよ。
お前の秘密はそんなものなのか?」
マサヤがそう言い放った時、ユウヤの顔つきが変わった。
「ごめんなさい…。」
そう一言つぶやいて、ユウヤはアキラの顔を殴った。
「うっ…」
と小さな声をアキラがもらした。
「ユウヤ、てめぇ…」
アキラが鋭い眼光でユウヤをにらんだ。
「ひぃっ…」
ユウヤが後ずさったのを見て、マサヤが叫んだ。
「ユウヤ、そんなもんじゃアザなんて出来ねぇんだよ。
本気で殴れ!
いつまで俺達にこんな事させんだ!」
マサヤの言葉を聞いて、ユウヤは腹をくくった。
「うわぁぁぁ…」
ユウヤはその後泣きながら顔や腹を殴り、アザだらけになったアキラの体を写真に撮った。
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