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「何よ、キョウコ。まさか私の制服を奪おうってわけ?」
リエが強い口調で言った。
「奪えとは書いてなかったわ。だから早く体操着に着替えてきて。」
キョウコはうつむきながら言った。
「冗談じゃないわ!
ねぇ、サナエ。あなたに私の制服を汚す勇気があるの!」
リエがサナエににじり寄った。
「私は…。私だってそんな事はしたくない。
でも、秘密だって知られたくないの。
だから、私。私は…」
今にも泣きそうなサナエにかわり、キョウコが言った。
「これはサナエだけの問題じゃない。
私の秘密もかかっているの。
もし、嫌だって言うなら、サナエと2人で強引にでもその制服を奪うことになるわ。
だから早く着替えてきて。」
キョウコが強い口調で言った。
「わかったわよ。
だけどサナエ、後で泣くことになっても知らないからね!」
リエはそう吐き捨て、着替えに向かった。
その後、サナエはリエの制服を踏み付け、雑巾がわりに床を拭くなどして汚した後、ごみ箱に捨てた。
こんなメールが毎日続いた。
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