第一章(2)

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「何よ、キョウコ。まさか私の制服を奪おうってわけ?」 リエが強い口調で言った。 「奪えとは書いてなかったわ。だから早く体操着に着替えてきて。」 キョウコはうつむきながら言った。 「冗談じゃないわ! ねぇ、サナエ。あなたに私の制服を汚す勇気があるの!」 リエがサナエににじり寄った。 「私は…。私だってそんな事はしたくない。 でも、秘密だって知られたくないの。 だから、私。私は…」 今にも泣きそうなサナエにかわり、キョウコが言った。 「これはサナエだけの問題じゃない。 私の秘密もかかっているの。 もし、嫌だって言うなら、サナエと2人で強引にでもその制服を奪うことになるわ。 だから早く着替えてきて。」 キョウコが強い口調で言った。 「わかったわよ。 だけどサナエ、後で泣くことになっても知らないからね!」 リエはそう吐き捨て、着替えに向かった。 その後、サナエはリエの制服を踏み付け、雑巾がわりに床を拭くなどして汚した後、ごみ箱に捨てた。 こんなメールが毎日続いた。
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