第一章(2)

8/12
前へ
/242ページ
次へ
復讐は続いた。 体に傷を負わせるもの、金銭を要求するものなど様々だった。 そして、復讐が20回目を向かえた時だった。 「復讐20: 私はお弁当の中身を床に落とされ、手づかみで食べることを強要された。 サナエ、マナミ、キョウコの3人でリエに同じ事をして。 床が汚れてしまうだろうから、リエに床をなめさせ、きれいにさせること。 私がさせられたように。 このメールを見た時、僕は体が熱くなり、気が付いた時には叫んでいた。 「リエ!ナオミにこんなことまでやらせてたのか!」 「そうよ。あの子が悪いんじゃない。 偽善者ぶってイジメなんてやめなよなんて、きれいごとを言うから。」 リエが叫んだ。 そう、ナオミはクラス委員として、ショウタをイジメから救おうとして、イジメられる側になってしまった。
/242ページ

最初のコメントを投稿しよう!

920人が本棚に入れています
本棚に追加