第五章(3)

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「二人ともありがとう。 あとは出来るだけ情報を集めて、 推理の裏付けをしていこう。」 「そうね。 それなら私、 明日からテニス部員を中心に話しを聞いてみる。」 「うん。お願い。」 「じゃあ、僕は明日の放課後、 あの人を尾行してみる。 決定的な瞬間を、 写真に撮れるかもしれない。」 ハルキが意気込んで言った。 「大丈夫?ばれたりしない?」 ミナが心配そうにハルキを見た。 「それなら、僕も一緒に行くよ。」 「ダメよ!タケルは。」 「どうして?」 「もし、尾行していることがばれたらどうするの。 ハルキなら、それほど勘繰られないだろうけど、 タケルに疑われていると知られたら、 次の日、どんな復讐メールを送ってくるかわからないじゃない。 きっと早く二人を自殺に追い込もうとしてくるわ。」
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