第五章(3)

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「ミナの言うとおりだよ。 それに一人の方が動きやすいしね。」 「そうか。わかった。 二人とも頼んだよ。」 「うん。任せて!」 「一気に亡霊の正体に迫ろう。」 ミナとハルキはそう言って、意欲を見せていた。 ただ僕は、前から少し気になっていることがあった。 僕は確実に亡霊の正体に近づいている。 それなのに、 何か違和感を感じていた。 そして、それはずっと前から感じていたことだった。 問題はないはずだ。 一応筋は通っている。 僕は、感じているもやもやした何かを 必死で振り払おうとした。 そんな時だ。 ミナが口を開いた。 「そういえば私、 前から気になっていたことがあるの。」
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