第五章(3)

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「タケル。 ショウタのお母さんから預かったノートって持ってる?」 「うん。かばんの中に入ってる。 今日の話し合いに参考になればと思って、 かばんに入れてきたんだ。」 僕はかばんの中からノートを取り出し、 ミナに渡した。 「ショウタとナオミは、 このノートで、お互いのことを伝えていたわけでしょ? このノートは、二人以外誰にも見られたくなかったはずよね。 ノートの交換を 朝、下駄箱でしていたんじゃないかって私達思ったでしょ? 下駄箱でノートを見ているところを見かけたって話しから。 朝早かったらしいから、 気付かれづらいとはいっても、 下駄箱は鍵がかかるわけじゃないし 誰かに取られないかって不安はなかったのかしら? それに、 交換したノートは、 その日一日どこにしまっていたんだろう? ノートのこの部分、 イジメの内容にあるけど、 下駄箱に入れておいた靴がなくなっていたり、 靴の中に針が入ってたりしたんでしょ。
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