第五章(3)

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たくさんの本の中だったら、 ノートも隠しやすいんじゃないかな。 それに、ショウタは図書委員としても、 図書室を良く使用する生徒としても、 図書室を管理している先生と仲が良かったらしいし、 信頼もされてた。 図書室の鍵も預かったことがあるみたいだし、 図書室なら隠しやすいんじゃないかな。」 「確かに。うちの高校の図書室は、 利用する生徒は、ほとんどがテスト勉強をするために、 使っているものね。」 「何か調べるにしても、 パソコンで検索すればすむから、 図書室の本で調べようって人も少ないし、 うちの高校は、進学校だから、 ミナの言うとおり、 勉強以外で図書室を使っている生徒は わずかしかいないはずだよ。」 「でしょ。 早速明日、図書室を調べてみるよ。」 「私も手伝うわ。」 「僕も。」 そうして僕達は、 明日の昼休み、図書室に行くことを決め、 この日は別れた。
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