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図書室の一番奥の本棚にしまう、
確かにそれなら、
本棚の後ろから、
空のケースの中にノートがあることを、
見つけられるという心配はない。
それに、他にもう二冊同じ本があれば、
『貸出中』の本について問い合わせがくることも
少ないだろう。
パソコンで簡単に調べられるんだ。
『我が街の歴史』という本を、
高校の図書室で手にとる生徒は少ないだろう。
二人はアキラやリエに見つからないように、
ここに隠しておいたんだ。
「これで、また一歩前進ね。」
「それじゃあ、このノートはタケルに任せよう。
ミナはテニス部員への聞き込み、
僕は尾行、
お互いそれぞれの方法で調査して、
考えをまとめて、今日の夜また僕の家に集まろう。」
「わかった。じゃあ、今日の夜、ハルキの家にまた集まろう。」
そう約束して、
僕達は教室に戻っていった。
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