第五章(3)

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学校が終わると、 僕は、図書室で見つけたノートを 家に帰ってすぐに読んだ。 内容はショウタの母親に借りたノートと、 同じようなものだった。 M・Tが誰だかわかるような記述も見当たらなかった。 ただ、このノートを読んだ時、 何かひっかかるものがあった。 そして、 それは大事なことのように思えた。 ただそれが何だか、すぐにはわからなかった。 とりあえず、僕はハルキの家に向かった。 ハルキの親に挨拶をすると、 「ハルキはまだ帰ってきてないけど、部屋で待ってて。」 と言われたので、 ハルキの部屋に行くと、 そこには既にミナがいた。 ハルキを待っている間、 ミナがテニス部員から聞いた話しを教えてくれた。 そして、僕がノートについて話そうとした時に、 ハルキがやっと帰ってきた。 そして、ドアを開けるとすぐに興奮気味にこう言った。 「すごい写真が撮れたよ!! まさか、あの人があんな所に現れると思ってなかったから、 びっくりした。」
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