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イジメられっ子が、イジメっ子に仕返しをしている。
それをみんなが自業自得だと、今では顔を背ける者もいない。
このままじゃいけない。僕はそう思った。
リエが床についたケチャップを泣きながらなめ始めた時、僕は言った。
「このままだと、アキラとリエは自殺してしまうかもしれないぞ。
みんなはそれでいいのか?」
すると、窓際からクラス一の秀才・シュウイチが口を開いた。
「じゃあ、タケル。君にこのゲームを止めることが出来るのか?
このままメールの指示に従っていれば、僕達には何の被害もない。
だが、2年A組の亡霊の正体を突き止めようとして、万が一間違った場合、クラス全員の秘密が公開されることになる。
その方が、リスクが高いだろ。
だったら、このまま指示に従っている方が利口じゃないか?」
僕はシュウイチの方に向き直り言った。
「そうだよ。シュウイチの言う通りだよ。
でも、自分達には何も被害がないからって、イジメを放っておいた結果、ショウタとナオミは自殺したんだ。
そりゃあ、アキラとリエが仕返しをされるのは自業自得だけど、このまま悲劇を繰り返していいのか?」
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