第一章(2)

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「また2人のクラスメイトを死なせることになっても、自業自得ですませていいのか?」 僕はクラスメイト全員に問い掛けるように言った。 「じゃあ、タケル。あなたはどうしたいの?」 クラスの女子の中で、一番成績が良いマキが聞いた。 「みんなで協力して2年A組の亡霊の正体を暴く。 ゲームを止めるにはそれしかない。 だから、みんな! 放課後教室に残ってくれないか? みんなで力を合わせれば、必ずクリア出来るはずだよ。」 タケルがそう言った時だった。 「ショウタとナオミがイジメられていた時は、みんな見て見ぬふりをしていたくせに、今回は力を合わせようだって? そんなの不公平だろ。 2年A組の亡霊の正体を暴くだって? 手掛かりなんて何もないじゃないか。 探偵ごっこがしたいなら、勝手にすればいいよ。 けど、それで間違って、みんなの秘密が公開されるような事態は、勘弁してよ。」 ユウヤが冷たく言い放った。 これがあの弱虫のユウヤの口から出た言葉なのかと、耳を疑うほど、別人のような言い方だった。
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