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「また2人のクラスメイトを死なせることになっても、自業自得ですませていいのか?」
僕はクラスメイト全員に問い掛けるように言った。
「じゃあ、タケル。あなたはどうしたいの?」
クラスの女子の中で、一番成績が良いマキが聞いた。
「みんなで協力して2年A組の亡霊の正体を暴く。
ゲームを止めるにはそれしかない。
だから、みんな!
放課後教室に残ってくれないか?
みんなで力を合わせれば、必ずクリア出来るはずだよ。」
タケルがそう言った時だった。
「ショウタとナオミがイジメられていた時は、みんな見て見ぬふりをしていたくせに、今回は力を合わせようだって?
そんなの不公平だろ。
2年A組の亡霊の正体を暴くだって?
手掛かりなんて何もないじゃないか。
探偵ごっこがしたいなら、勝手にすればいいよ。
けど、それで間違って、みんなの秘密が公開されるような事態は、勘弁してよ。」
ユウヤが冷たく言い放った。
これがあの弱虫のユウヤの口から出た言葉なのかと、耳を疑うほど、別人のような言い方だった。
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