第一章(3)

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ハルキがまず口を開いた。 「まずは、どうやって亡霊の正体を推理していく?」 「そうだな。今のところ手掛かりとなるのは、メールしかない。 メールの内容から考えていこうか。 ある程度怪しい人物の絞り込みが出来るといいんだけど。」 僕は携帯の画面を見ながら言った。 「ゲームのルール何だけど、何で写真を撮らせるんだろう? 教室の中にいないから、写真を送らせているのかなぁ?」 ミナが首をかしげながら言った。 「そう思わせておいて、正体をつかまれないようにしているのかもね。 いずれにしても、これだけでは、クラスの中に亡霊がいるのか、いないのかは、判断できないわ。」 マキがまっすぐな視線をミナにむけた。 「クラスの中にいる、いない、両方の可能性を考えて、一つずつ潰していこうか。 まずは、クラスの中にいると仮定しよう。」 シュウイチが何かをノートに書きながら言った。
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