第一章(3)

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「クラスの中にいるとしたら、動機の面で疑わしいのは僕だろうね。 ナオミとは同じクラス委員で仲が良かったし、ショウタとは幼なじみだからね。」 タケルがうつむきながら言った。 「誰もタケルが亡霊だなんて思っていないわ。 もしそうなら、このゲームは止められないもの。 だって、タケルが亡霊の名前をメールで送ることが、クリアになる条件でしょ。 タケルが亡霊なら、正体がばれてもメールしなければ、いいんだもの。 もしタケルが亡霊なら、いくら頑張っても、クリアなんて無理だわ。」 ミナが僕の手をとって言った。 「確かに。タケルが亡霊ならお手上げだな。 じゃあ、タケル以外で、二人と仲が良かった人は他にいるかな? 誰か心当たりはあるかい?」 シュウイチが周りを見渡して言った。 「そんな人は、いないんじゃないかな。 正直、ショウタは友達なんて、いても数人だと思う。 ショウタとナオミの接点がほとんどないし、二人と仲が良い人なんて、聞いたことないよ。」 ハルキが何かを思い出すように言った。
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