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「クラスの中にいるとしたら、動機の面で疑わしいのは僕だろうね。
ナオミとは同じクラス委員で仲が良かったし、ショウタとは幼なじみだからね。」
タケルがうつむきながら言った。
「誰もタケルが亡霊だなんて思っていないわ。
もしそうなら、このゲームは止められないもの。
だって、タケルが亡霊の名前をメールで送ることが、クリアになる条件でしょ。
タケルが亡霊なら、正体がばれてもメールしなければ、いいんだもの。
もしタケルが亡霊なら、いくら頑張っても、クリアなんて無理だわ。」
ミナが僕の手をとって言った。
「確かに。タケルが亡霊ならお手上げだな。
じゃあ、タケル以外で、二人と仲が良かった人は他にいるかな?
誰か心当たりはあるかい?」
シュウイチが周りを見渡して言った。
「そんな人は、いないんじゃないかな。
正直、ショウタは友達なんて、いても数人だと思う。
ショウタとナオミの接点がほとんどないし、二人と仲が良い人なんて、聞いたことないよ。」
ハルキが何かを思い出すように言った。
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